択一試験で正解番号が続くと不安になる…
択一試験の正解番号は4が多い
正解番号が連続していたから、数字を変えてしまった。
本来、自分が解いた回答のみをそのまま記載すれば良いのですが、いざ本番になると、正解番号の並びや多少で気持ちが揺らいでしまい、回答を変更してしまったことはないでしょうか。
今回、参考として、行政書士試験の択一問題でどのような正解番号が多いのか、正解番号はどれくらい連続することが多いのか調べてみました。
なお、調査対象は平成28年度から令和3年度の行政書士試験の択一問題です。
行政書士の業務に関し必要な法令等のうち問題1から40の一部
行政書士の業務に関連する一般知識等のうち問題47から60の全部
ただし、令和元年度の問題28「全員正解」と平成30年度の問題56「正解なし」は含めない。
行政書士試験の正解番号は何番が多いのか?
平成28年度から令和3年までの平均では正解は5が多くありました。
1試験あたり5は11.7です。一方で、一番少なかったのは1で9.7です。
法令問題で一番多かったのは5で、一番少なかったのは2です。
一般知識問題では一番多かったのは2で、一番少なかったのは1です。
そして、これらをまとめたものが、以下の表になります。
※単位はいずれも(個)
確認してみればわかると思いますが、基本的にどの試験のどの正解番号でもそこまで差はありません。
ただし、正解番号が1になる可能性は若干低いという印象はあります。これについては、よく言われる話として、最初に正解がわかってしまえば、他の選択肢を確認しない可能性があるため、しっかりとすべて読んだうえで判断するべきだから1にはしないというものがあります。そこまで気にするほどの差はないですが、もしかすると、その説もあるかもしれません。
正解番号が連続することはどれくらいあるのか?
正解番号についてよく言われることとして、正解番号が連続すると、不安になるというものがあります。
実際にどれくらい続いているのか調べてみました。
結果は次の表のとおりです。
同じ正解番号が連続した回数として2連続が少なくて平成29年度の4回、多くて令和3年度の11回でした。
3回連続は1回あるかないか程度、4回連続はまれにある程度ととらえるべきかと思います。
このことからすると、3回連続が何回も続いた場合や4回連続が発生した場合は何らかの間違いが含まれている可能性もあるので、問題をひととおり解き終わった後で見直す際に確認しても良いかもしれません。
他の試験
他の試験として過去に司法書士試験も調べてみましたが、結果としては今回調べてみたものと、行政書士試験と同様に1が正解になる可能性はやや低めの傾向がある点等、似た傾向が見られたほか、2018年度の午後試験では「同じ正解番号で5連続が1回、4連続が1回、3連続が1回、2連続が1回」という不安になるような試験問題もありました。
対策
もし過去にもこうした不安で、正解を選んでいたにもかかわらず、誤った番号に変えてしまった方がいるのであれば、まずは事前に気の持ちようを準備しておくことをお勧めします。番号の偏りや連続して同じ番号が続いたら、そこでミスが含まれている可能性があるという程度の認識でとらえ、再度、問題を見直して間違いが見つけられなければ、たまたま今回はそういった傾向があるというようにとらえるべきです。正解番号から間違った番号に変えてしまうと、試験後に後悔が残ります。
次にやはり試験問題慣れをするために過去問を本試験と同じように年度別で解くことをお勧めします。事前に慣れておけば、そこまで気にならなくなります。
※そうでなくても、年度別過去問を解くことは非常にお勧めです。
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最後に
本試験はどうなるか受験するまでわかりません。ご自身で最後まできちんとやりきればきっと合格できると思います。頑張ってください。
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