どうもこんにちは!
直前期も中盤に差し掛かり、勉強量の多さに参ってしまう…とか、
模試が解けない…とか受験生から悩みを相談されます。
勿論、人それぞれやり方が違うので、すべての人が共通してこれが正解というものはないのですが、私自身、非常に効果的だった学習方法として、年度別過去問を解くことだと思いますので、解説したいと思います。
年度別過去問を解くメリット
まず、年度別過去問を解くメリットとして次の4点を申し上げます。
- 模試よりもハードルを下げて本試験のリズムをつかむことができる。
- 複数年解いていくと、各年度の傾向やどうやって問題を難しく(若しくは簡単に)しているのかわかってくる。
- 短期間で各科目を回せる。
- 自信がつく!
1.模試よりもハードルを下げて本試験のリズムをつかむことができる。
この時期、なかなか解けないとか自信が崩される原因として模試の成績が思うように出ないことがあげられるのではないかと思います。
勿論、模試は本番前に重要なものですが、受験生には、周囲では高得点をとれている方がいる中で、今年もダメか…みたいな感覚に陥ってしまう方も少なくないのではないかと思います。
模試の結果を気にするなといっても気にしますよね…
そういった方にとって、年度別過去問は、まじめに受験勉強をされている受験生ならば、一度は解いているかと思いますので、そこまで精神的に苦にならず、本試験のリズムを体験できるのではないかと思います。
2.複数年解いていくと、各年度の傾向やどうやって問題を難しく(若しくは簡単に)しているのかわかってくる。
複数年問題を解いていくと周期性の問題が確認できるかと思います。3年周期で出題されていたり、4年周期で出題されていたり…
周期ごとに問題を見ると、この年の問題は未出題の肢を増やしたり、肢の文章を長くしたり等々の傾向が見られます。
そういった傾向に合わせてどこを重点的に復習すべきか、条文をどうやって読み込めばいいのか等の感覚がつかめてくるかと思います。
3.短期間で各科目を回せる。
直前期は、すべての法令を忘れないようにするために短期間に触れておく必要があります。
そうしたとき、年度別過去問を回すことで各法令に触れておくことができます。
4.自信がつく!
模試では難しくてくじけてしまうことも多いかと思いますが、年度別過去問はやればやるほど解ける感覚が身についていきますので、自信につながります。
また、本試験では、〇年度の傾向に近い問題なので今回の基準点は低いかなとか、今までとの傾向からどこをかえてきたのかとかわかってくるので、奇を衒った問題でも落ち着いて受験できるようになります。
年度別過去問を使った勉強方法
次に年度別過去問をどう解いていくべきかご説明したいと思います。
1.年度別過去問を解く前に1~2時間程度時間を決めて、本試験を想定して追い込みをかけて勉強する。
いきなり年度別過去問を解いてもいろいろと発見はあるのですが、まずは、本試験超直前を想定して、テキスト、条文、過去問等、ご自身が最後に確認する参考書を確認してください。
これをやっていると、超直前期の予行演習となり、焦りを軽減させることができます。
ただし、必要以上に時間を設ける必要はありません。せいぜい1~2時間程度で大丈夫です。
2.少なくとも5年分、可能ならば12年分の年度別過去問を解く。
年度別過去問を解くとしても複数年解かなければそこまで効果はありません。複数年解くことで各年度の傾向だったり、周期的な問題がつかめてたりします。
何年分まで遡れば良いのかということに関しては、直前期にどれだけ時間がとれるかということに比例しますが、5年だと直近の傾向しかつかめないので、お勧めとしては8~12年分はやっておいた方が良い印象です。
3.解き終わって採点したら間違った箇所は弱点なので、徹底的に復習する。
模試であれば、本試験で出ない肢も出題されるので、復習しないという方もいるかと思いますが、年度別過去問は過去問であることにかわらず、合格者はすべて抑えてきているので、確実に正解を出せるように徹底的に復習すべきです。ここが模試とは違うところではないでしょうか。
復習の仕方は様々ですが、私は間違った問題の分野別過去問の該当箇所を徹底的に復習しました。
4.復習もしたら、その年度別過去問の特徴を分析する。
これはあまり多くの受験生はやっていないかと思いますが、この年度の午前はこういう傾向が強かったよねとか、今までの出題形式からこういったことを変えてきて難易度を挙げたよねとかの特徴をその試験の基準点とすり合わせつつ、簡単で構わないので、傾向を自分なりに抑えるようにしましょう。
これをやっておくと、本試験で難しい問題が来たとしても少しは動じなくなります。
5.年度別過去問は少なくとも3~5回は直前期に繰り返し、最終的には満点を取る。
やはり過去問は繰り返すことで発見することもあるので、何年分やると決めたらそれを完璧にこなせるまで少なくとも3~5回は繰り返すべきです。
年度別過去問の入手方法
5年分の年度別過去問は、書籍であるので、そちらでご購入されることをお勧めします。
5年以上となれば、例えば法務省のウェブサイトやブログなどに転載されている方もいますので、それを入手されることをお勧めします。
また、場合によっては、各予備校も単年度過去問を販売している場合もあるので、試しに声をかけてみることをお勧めします。
最後に
直前期まである程度しっかりと勉強されていた方であれば、模試で基準点すらとれていなくても合格することができます。
私自身、合格年の模試では基準点に到達すらしていないことも何度かありましたが、結果的に合格できています。
過去問を分析することは重要と受験生皆、周知の事実かと思いますが、その際、年度別過去問の分析も私自身、非常に有益でありましたので、もし伸び悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると幸いです。
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