どうもこんにちは!
司法試験受験生の方には、法曹への道から方針転換して法務職への就職を志望される方も多いのではないかと思います。
そういった方の中には、折角、優秀な学歴にもかかわらず中々、書類選考落ちや面接落ちされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も同様の立場で法務職への転職を経験し、現在、法務職の採用活動をしている立場として見えてきた、“もう少し改善した方が良い点”について記載したいと思います。
そもそも未経験法務職への就職は可能か?
可能です。
未経験求職者の中には、募集要項に法務経験を条件に付けている企業も見られます。
しかし、法務職は売り手市場ということもあり、未経験だからといって即座に落とすことはありませんし、比較的有名な企業から内定を受けているケースも見受けられます。
履歴書や職務経歴書を見てみて、頑張ってくれそうであれば、私は面接しますし、私が6~7年くらい前に未経験転職活動をした際も内定をいただくことができていました。
書類選考や面接での改善すべき3点
せっかく能力が高そうなのに書類や面接でそれを表現しきれていない方に共通点があるように見受けられます。
私は、法務職に限定しない一般的な採用活動はしたことがないので、これが今回のように法務職求職者に限ったことなのかは言い切れない面もありますが、自分自身も同じような経験をしてきたうえで、そうなのかもしれないと感じたポイントを説明したいと思います。
① 司法試験に引きずられすぎ
法務職の志望理由としてよく見受けられるケースに、司法試験に挫折したから、それでも法律を扱える仕事として法務職を志望されることを面接時に説明されることがあります。
勿論、その気持ちは十分に理解できますが、採用する立場として聞きたいことは、その先で法務職を志望する前向きな理由や、どんなことに挑戦したいのか聞きたいと考えています。
これができていない方は、そもそも法務職の業務内容を十分に理解していなかったり、自分自身のことがわかっていなかったりすることが多いように見受けられます。
もう少し法務職の仕事内容や自己分析等を検討することをお勧めします。
その他、司法試験に引きずられていると感じるケースとしては、司法試験の択一の得点について、熱く語る方もいます。勿論、司法試験の成績を気にする面接官もいますが、弁護士事務所と違って、企業法務においては、その方の面接での対応や書類の文章力を見ることが多く、司法試験の結果は聞かれたら答えるという方が印象としてはよく映ります。
② 回りくどい言い回し
法律の勉強をしていると、如何に筋の通った論理構成にすべきか考えることもあるためか、少々屁理屈に聞こえたり、前置きや例外事項が多すぎで言い訳がましく聞こえたりしてしまうことがあります。
こういった方は、面接官は法律家ではなくビジネスマンであることを認識し、ビジネスにおいて重要な結論ファーストで簡潔にわかりやすく説明された方がよろしいかと思います。
③ 企業分析しなさすぎ
未経験で法務職を志望される場合、手当たり次第に応募することもあってか、「当社について調べてきたことを教えてください。」と聞いてみても、求人に記載された内容、特に業務内容と待遇しか答えられない方が意外と多いです。
勿論、必死に活動しているんだなぁと、伝わることもありますが、少なくともホームページや決算資料等を見て自分なりに説明できた方がよろしいかと思います。
終わりに
上記は私の個人的な見解に過ぎませんが、一緒に面接官をしていた方にもインタビューを聞くと同様の印象を受けていました。
皆様が少しでも自分の望んだ就職先で活躍できることを心より応援したいと思います。
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