サラリーマンが副業で株式投資を行うのはおすすめか?

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働いていて、何か副業を始めたい。株式投資はどうなんだろうか。

という方に対して、サラリーマンである私が株式投資未経験から6年間続けてみて思うことをお示ししたいと思います。

なお、そもそも株式投資を副業というべきか議論になるかと思いますが、とりあえず副業という位置づけで扱いたいと思います。

また、ここでいう株式投資は、1日から数か月の短期売買のことを指しています。

結論:あまりおすすめできない

私としては、多くのサラリーマンにとってはあまりおすすめできないかなと思います。

しかし、普段、IR業務や株式実務等をなさっている方なら、本業の勉強もかねてやっても良いかと思います。

おすすめできない理由

おすすめできない理由は次の3つです。

  1. 損するリスク
  2. 本業への影響
  3. 投資信託の方が良い

①損するリスク

株式投資をあまりおすすめできない理由としては、当たり前ですが損する可能性もあるということです。

値上がりすると思って購入した株式でも値上がりしないことはよくあります。もう少し待てば値上がりするかもしれないと思って持ち続けても、値下がりし続けてしまい、これ以上損がでないように売ってしまおうとする方も意外と多いです。

歴を重ねるごとに、多少上達はしていきますが、どうしても不確実性がつきまといます。他の副業では、お金が減らないということが多いかもしれませんが、株式投資はお金が減るというリスクもあります。

②本業へ影響

毎日の株価の動向が気になるので、下がれば相当気分が落ち込みます。ある程度、経験すれば、ちょっと下がる程度であれば気にしなくなっていきますが、最初のうちは気が気ではありません。

2020年3月の新型コロナウイルスによる暴落が起きた際は、数週間にわたって毎日大幅下落し、仕事どころではありませんでした。

何度、有給休暇をとろうと思ったことか…(結局、有給休暇を取らず、暴落から目を背けていました)

③インデックス型の投資信託の方が良い

おすすめできない理由の3つ目としては、自分で考えて運用するよりもインデックス型の投資信託の方が稼げる可能性が高いということです。

例えば、世間でも積立投資先として勧められている「三菱UFJ−eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「三菱UFJ−eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を定期的に積み立てていけば良いかと思います。

以下は、S&P500とオールカントリーがスタートしてからの基準額を表した図ですが、多少下がる場面もありますが、基本的に常に右肩あがりになります。

他のトヨタや任天堂等の株式でもここまできれいに右肩上がりに推移することはありません。

【S&P500】

【オール・カントリー】

また、以下はS&P500とオールカントリーの年初基準額の推移をまとめましたが、2023年はさがったものの、他は毎年10~40%上げてきていますし、毎年平均して20数%上昇しています。

以上からしても考えて株式投資するよりも考えずにインデックス型の投資信託で運用した方が対応した業務に対して、報酬が多い方が良いのではないかと思います。

私の株式投資の結果

では、私の投資結果ですが下図のとおりです。

2019年から始め、記録を付けていますが、2021年は恐らくどこかで見られるものの、紛失してしまいました。

また、ここで記載されている利益は配当+売却譲渡益(NISA含まず、保有株売却前の値上がり損益含まず、税金控除前、現物日本株のみ)になります。出資額については、古いものの記録は消えてしまったので消しています。しかし、直近は現物と証券会社資金が700万円くらいです。

運用方法は、就業時間外(有給休暇含む。)、昼休み、14:50~15:00休憩の間に売買した結果です。

自分なりに努力しているものの、仮にすべての年で700万円出資したとしても最高利益が9%であり、投資信託に勝てていません…なんとか損なくできていることが救いです…

私にセンスがないだけかもしれませんが、S&P500やオールカントリーのような投資信託のように平均20%の運用益は難しいです。

2024年利益が倍増していますが、これはこのとき転職し、有給休暇消化中に頑張りました!

株式投資をやるメリット

株式投資自体はおすすめしませんが、良い面もありますので、次の2点をご紹介します。

①株式、財務、企業分析等の知識がつく

まずは、株式や財務、企業分析の知識がつきます。実際にお金の増減がある方が座学でやるよりも必死に株式のことを勉強するようになります。

私は、本業で株式実務も行っているので、非常に役立ちます。

②メンタルが多少強くなる

また、メンタルも強くなります。先ほど、お勧めできない理由として、下がり続けると精神的に影響が出ると書いていましたが、何度も株式市場の暴落を経験していると、そのうち慣れるのも事実です。ある種、暴落した事実を客観的に受け止め、どう対処すべきか考えられるようになっていったと思います。

お勧め書籍

私自身、あまり好成績を残したわけではないですが、今までマイナスになったことはありません。ご参考ください。

※ 初心者でも理解しやすく、実践的な内容が書かれています。

※ ファンダメンタル分析(企業分析方法)の教科書としてわかりやすいです。

※ テクニカル分析(株価の値動き分析方法)の教科書としてわかりやすいです。

投資を副業にするのに向いている人

平日時間がとれやすい人、ある程度資金に余裕のある人、分析好きな人

まとめ

あくまで私の考えとしては、サラリーマンが副業で株式投資を行うことはあまりおすすめできません。気軽にやるのであれば、副業というよりも頭を使わずに、積立投資をしたり、お気に入りの安定した株を購入し、下がっても良いから応援するというような応援的な感覚で株式を購入すれば良いかと思います。

一方、本業で株式実務やIR等を行っているのであれば、ご自身の本業にも何らかの影響を与えるのでやっても良いのかと思います。

ご参考になれば幸いです。

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