【経験者は語る】働きながら司法書士を目指すのは可能か

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司法書士
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司法書士になりたいけど、資金的に専業は厳しい…働きながら司法書士試験に合格できるのだろうか。

働きながら司法書士試験に合格するのは可能か個人的な経験をもとに記載したいと思います。

私自身は、最初は会社に勤めながら司法書士試験の勉強を開始し、最後半年前に仕事を辞めて合格した経緯があります。

結論

個人的には、会社で働きながら司法書士試験に合格することは十分可能であると思います。

しかし、ここで重要なのは、いつ合格したいのか、どのタイミングで仕事をするのか、どの程度の仕事をするのかによって、本当に働きながら司法書士試験を目指すか挑戦する前に検討しておいた方が良いかと思います。

同期合格者の中で働きながら合格した方はどのくらいいるのか

全数調査をしたわけではないのですが、私の同期合格でみたとき、半数近くは、働きながら合格した方若しくは直前期に仕事を辞めるか、長期休暇をもらって合格された方でした。

なお、働きながら合格した方の中で、多くはアルバイトや定時退社できる方であって、フルタイムであって残業も多い方になると、かなり少なくなるといった印象です。

働きながら司法書士試験を目指すうえで検討すべきこと

続いて、先ほど、結論で申し上げました重要な要素について説明したいと思います。

(1)いつ合格したいのか

やはり仕事をせずに試験に専念した方が、圧倒的に学習時間が多いので、有利です。

特別研修を同じクラスで受けた同期に10年戦士の方もいましたが、そうした方は、残業もあって子育てもしつつ、深夜に勉強していたとおっしゃっていました。

非常にパワフルで素晴らしい方ですが、やはり司法書士試験は一定の勉強量が必要であるともおっしゃっていました。

どうしてもすぐに合格したい、試験勉強をやりぬく自信があるといった方には、働きながら目指すとなると、反って遠回りになってしまいます。

一方で、生活していくうえでの蓄えが必要であるとか、学習時間をある程度確保できるということであれば、まずは働きながらでもよろしいかと思います。

(2)どのタイミングで仕事をするのか

これは試験との兼ね合いで、働きながら目指される方には、受験期のどのタイミングで仕事を始めるのか若しくは辞めるのか検討してもよろしいかと思います。

というのも、この試験の特徴として、膨大な学習量を限られた時間内で瞬時に判断することが求められています。

そうなると、どうしても直前期には、出題論点を大量に覚え、すぐに思い出す訓練をしていく必要が出てきます。

この点、多くの働きながら合格された受験生を見ていると、直前期には残業を減らしてもらったとか、長期休みをもらったとか話されている方が多くいます。

現に、私自身、いろいろな都合もあって、試験日の半年前に仕事を辞めて勉強に専念できたことが合格につながったと思います。

また、当初は4月に新卒で入社し働きながら試験を目指しておりましたが、最初は仕事にも慣れておらず、直前期に仕事を覚えつつ、試験勉強は不可能で試験には全く太刀打ちできませんでした。

なので、働くうえで考慮すべきこととしては、合格したい年の直前期にどれだけ時間を確保できるのか意識しておくべきだと思います。

(3)どの程度の仕事をするのか

働きながら目指すうえで、仕事時間がどのくらいなのか、精神的に消耗が大きい仕事なのか等検討していくべきです。

司法書士試験に合格していくうえで壁になってくるのが、およそ3段階あり、①一通り学び終えられるか(資格学校に通っている方であればすべての講義をある程度理解したうえで聞き終えられるか)、②基準点を確実に超えられるか、③直前期に合格点まで届くようになるかというものがあります。

このうち、それぞれ勿論大変なのですが、特に①と③でしっかりと学習時間を作っていくべきかと思います。

この点、もし既に働いている方がこれから目指すのであれば、例えば資格学校のカリキュラムを確認したり、模擬講義等を受講してみてこなせそうか確認し、かつ直前期に学習に集中できそうな時間を確保できるか検討されることをお勧めします。

また、これから働きながら司法書士試験を目指すのであれば、①や③のような壁を乗り越えられそうな環境なのかを意識されて就職活動をしても良いかと思います。

最後に

司法書士試験は、他の試験と比べて、論文を書いたり、計算があったりするわけではないので、しっかりと勉強すれば受からない試験ではないと言われています。

しかし、合格者を見ていると、受からない試験ではないものの、ある程度の集中した勉強量が必要であると考えられます。

働きながら合格するには、必要なタイミングでしっかりと勉強し、効率よく試験に突破していく必要があります。

そのあたりをよく考えて、場合によっては働きながら試験を目指したうえで、調整しつつ受験を目指すことをお勧めします。

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