ビジネス会計検定と日商簿記検定の比較

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ビジネス会計検定
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今回、ビジネス会計検定と日商簿記検定について比較していこうと思います。

どのような試験か

ビジネス会計検定とは

大阪商工会議所が主催する検定試験です。

その試験内容は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いているものです。

日商簿記検定とは

日本商工会議所が主催する検定試験です。

ビジネス会計検定との違いで言えば、ビジネス会計検定で財務諸表の分析力を問うものとすれば、日商簿記検定は財務諸表を作成する能力を問う試験です。

試験概要比較

受験者数と合格率

ビジネス会計検定と日商簿記検定の申込者数と合格率を比較してみたいと思います。

申込者数については、圧倒的に日商簿記検定の方が多いです。

また、合格率については、ビジネス会計検定の3級は60%代、2級でも50%代であるのに対して、日商簿記検定の3級は30~50%、2級は15~30%程度です。

【ビジネス会計検定】

【日商簿記検定】

難易度

個人的には合格率からみてもわかるようにビジネス会計検定よりも日商簿記検定の方が圧倒的に難しいです。ビジネス会計検定は覚えればどうにかなる問題ばかりですが、日商簿記検定は迅速かつ丁寧に計算し回答しなければならず、ハードルが一段高いイメージがあります。

また、試験形式としてもビジネス会計検定はマークシート方式であるのに対して、日商簿記検定は記述式になります。

年間試験回数

ビジネス会計検定は年2回3月と10月頃に会場受験のみで実施されます。

一方で、日商簿記検定は、会場受験は年3回、インターネット受験はほぼ通年で開催されます。

役立つ場面

ビジネス会計検定は、就職活動での企業選定や仕事・株式投資等で財務諸表を見たり、分析したりした時に役立ちます。検定試験の合格というよりもその検定の勉強で得られた知識がそのまま役立つといったイメージです。

日商簿記検定は、経理部門の業務や就職活動で役立ちます。資格そのものが採用条件になっていることもあり、資格取得に価値がありますし、経理業務でも活きます。

活かし方

経理部門として採用されたい方であれば、まずは日商簿記検定の取得を優先すべきと思います。やはり日商簿記検定が採用条件になっていることもあるし、経理部門として必要なスキルだからです。しかし、その周辺分野の業務(例えば、経営企画部門や営業企画部門、コーポレート系の法務担当等)に取り組んでいる方であれば、ビジネス会計検定の方がその知識として使い勝手が良いと思います。

私は、総務法務部門ですが、株主総会のシナリオ作りで決算書類をみることもあり、そうした場面でビジネス会計検定の知識が活きたと実感しています。

最後に

この二つを比較しようと思った経緯としては、日商簿記検定は多くの方に知られている検定ですが、ビジネス会計検定は日商簿記と比べて、まだこれからの資格です。しかしながら、ビジネス会計検定に挑戦してみて、意外と役立つと思ったため、紹介しました。

ご参考になれば幸いです。

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