どうもこんにちは!
司法書士合格後、最初にどのような進路を歩むのか、同期の動向をまとめてみました。
私の周囲の方の状況をまとめましので、興味があればご覧ください。
全体像
合格後の初めてのキャリアとして良く見受けられるのは次の6パターンです。
- ① 大手司法書士事務所に勤務
- ② 小規模司法書士事務所に勤務
- ③ 独立開業
- ④ 一般企業の法務関連職に勤務
- ⑤ 司法試験等の他試験に挑戦
- ⑥ 何もかわらない。
- ⑦ その他
① 大手司法書士事務所に勤務
東京近辺や都会に住んでいる方や若い方が多いような印象を受けます。
そもそも地方だと、大手司法書士事務所がないこともあるので、必然的に東京近辺や都会の方がこの選択肢を選ぶことが多いです。また、若い方の中にはまだ社会人としての経験が少ないという理由で、中小規模事務所よりも社員教育やサポート体制が厚いことが多いと思われる大手司法書士事務所を選ぶことが多い印象を受けます。
メリットとしては、いろいろな司法書士とかかわることができるし、体制が整っていることが多いので安心感があります。また、事務所の規模が大きいからこその案件を受けることもあります。
一方、デメリットとしては、当然、事務所ごと異なりますが、業務の一部しかかかわれなかったり、業務が単調化したり、士業としてのスキルが十分に身につきにくいことがあります。また、組織で動くので、社内ルールが厳しかったり、出世を気にしたり…とサラリーマン的な働き方になってしまい易いです。
② 小規模事務所に勤務
地方の方、数年後の独立を見据えて経営も学びたい方、その事務所でつめるスキルに惹かれて、この選択を選ぶ方が多い印象を受けます。
地方の方が多いのは、①でもご説明したとおり、そもそも大きい事務所が少ないからということが言えます。日司連や各都道府県の司法書士会で法人を検索してもらえればわかるかと思いますが、地方に行けば行くほど、大きい事務所はありません。
また、小規模事務所は所長との距離が近いので、運営について学べる機会も多く、かつ、事務所によっては企業法務特化とか、成年後見特化、債務整理特化等のように業務が特化されていることも多く、その分野を身に着けたいという方には最適です。
メリットは、前述のとおりであるし、所長や事務所の方針によっては独立後も手厚くサポートしてもらえることもありますし、今後、規模拡大を目指す事務所ならば、その組織のNo2等、高い地位になれるかもしれません。
一方、デメリットは、実際に入社するまでにその事務所の良し悪しがわからないことが多いですし、ゆくゆくは独立されるだろうと見越して経験がつめる代わりに給料が低いこともあります。
③ 独立開業
地方在住や高齢な合格者に多いです。
地方は、経験を積ましてくれる事務所がないこともあります。また、高齢合格者は、ある程度、社会人経験や司法書士補助者経験を積んでいるので、あとは研修や先輩司法書士と相談することでどうにでもなると考えて独立されるという理由が多いように思います。
私の周囲の方を見る限り、この選択をする方はモチベーションが高く、今も継続してバリバリ司法書士をやっている印象を受けます。
また、同期で司法書士法人を設立して独立される方もいます。
④ 一般企業の法務関連職に勤務
この選択肢を選ぶ方は意外と少ないです。
そもそも、企業法務を目指して司法書士を取るという方自体少ないです。
ただし、司法書士試験は一般企業の法務にも役立つ知識なので、個人的には増えてほしいと思います。
⑤ 司法試験等の他試験に挑戦
この選択肢は④よりも更に少なく、私自身、ほとんど見たことはありません。
話を聞く限り、司法試験を諦めて心を切り替え司法書士試験に合格したが、やっぱりあきらめきれず司法試験に挑戦するという方がいました。
しかし、大概は試験はもうこりごりと感じている方がいるようで、まずは他資格の試験よりも実務を学びたい方が多い印象です。
⑥ 何も変わらない。
④や⑤よりは多いのかなという印象で若干名います。こういう方は現在、会社や仕事において重要なポジションに任されていることが多く、辞められなかったり、敢えてやめようと思わなかったりしているようです。
⑦ その他
資格試験や大学の講師をされている方、その他、資格予備校勤務される方等の資格学校関連に就職される方が一定数います。
まとめ
司法書士合格後、最初のキャリアとしては、大手にしろ、小規模にしろ、圧倒的に司法書士事務所に勤務される方が多いです。
皆さん、まずは司法書士がどのようなものなのか経験したいと思う方が多いのではないでしょうか。
その後のキャリアについては、別途お伝えしたいと思いますので、ご参考になれば幸いです。
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