司法書士試験が終わったけど、結果は微妙…来年の試験まで時間があるけど、モチベーションが保てない。何か別の資格に挑戦しようかな。
司法書士試験後に他資格に挑戦される方もいるかと思います。
司法書士試験から方針転換する方、司法書士試験合格を見込んでダブルライセンスを目指す方、司法書士試験に引き続き挑戦しつつも他試験に挑戦する方等、いろいろな方がいるかと思います。
今回、年内に目指せる資格についてご紹介したいと思います。
なお、司法書士試験に引き続き挑戦される場合は、基本的には諦めるまでは専念すべきと思います。
ただし、私がそうだったのですが、1年間モチベーションを保つのに苦労し、自分の勉強が正しいのか不安になったこともあり、いくつか試験を受けたことがあり、結果として良かった面もあります。
行政書士試験
受験申込期間:
(郵送)令和4年7月25日(月)~8月26日(金)消印有効
(インターネット)令和4年7月25日(月)午前9時~8月23日(火)午後5時
試験日 :令和4年11月13日(日)午後1時~午後4時
受験手数料:10,400円(値上げしたようですね)
URL:https://gyosei-shiken.or.jp/
【おすすめ度】★★★★☆
【ポイント】
司法書士試験に合格しそうな方が目指すのにお勧めな資格。
試験科目として、司法書士試験と憲法、民法、商法が重なるし、行政法を学んでいれば午後科目の理解が深まりやすいので、目指しやすいです。また、行政書士試験の憲法、民法、商法は私の感覚では司法書士試験の勉強をしていれば十分でした。一方、行政法や一般知識は追加で勉強しなければならないため、やや負担感があります。私は、働きながら司法書士試験を目指していたとき(その年の司法書士の点数は午前午後基準点突破前後だったと思います)、2~3カ月間で合格しました。司法書士試験合格後、司法書士として独立する際に仕事の幅が広がる面も良いかと思います。
一方、難関資格には変わりないので、司法書士試験に合格近辺にいるか、司法書士試験を諦めた方にしかお勧めできません。司法書士試験を来年確実に目指す方であれば、今年は司法書士試験に力を入れ、来年合格ラインにきてたら挑戦することをお勧めします。
宅地建物取引士資格試験
受験申込期間:
(郵送)7月29日(金)まで
(インターネット)7月19日(火)21時59分まで
試験日:令和4年10月16日(日)13時から15時まで(2時間)
受験手数料:8,200円
URL:https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html
【おすすめ度】★★★☆☆
【ポイント】
司法書士試験受験生でもモチベーションを保ち、挑戦しやすい資格です。
試験科目で重なるのは民法、借地借家法、不動産登記法等です。司法書士試験と比べてもそこまで難しくはなく、目指しやすい印象です。また、宅建受験生にとっては民法が弱点科目になりやすいですが、司法書士受験生にとっては強みとなる点も良いです。司法書士試験に受かってから、自分で不動産業をやらない限り宅建士を使うことはなく、不動産業者との話のネタに役立つ程度かと思います。
海事代理士試験
受験申込期間:例年8月初旬から8月末まで
試験日:例年9月末頃
受験手数料:例年8,200円
URL:https://www.mlit.go.jp/about/file000049.html
(令和4年試験は確認できていません。)
【おすすめ度】★☆☆☆☆
【ポイント】憲法と民法で多少重なる科目があるものの、それ以外重なる点は少ないです。海事代理士にも商法が出題されますが、海商法なので、全く試験範囲が被りません。司法書士受験生は当受験中に目指すべき資格ではなく、実務をやっていく中で仕事を幅を広げたい方が目指すべき資格です。海事代理士はあまりなじみはないかと思いますが、資格を取得し、何らかの営業活動を行えば、船舶登記等のマニアックな領域に進出しやすいかもしれません。
日商簿記検定試験
試験日:2022年11月20日(日)
受験手数料:1級 7,850円、2級 4,720円、3級 2,850円
※ネット試験あり
URL:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
【おすすめ度】★★☆☆☆
【ポイント】資格科目で重なる点は一切ないし、資本金といった言葉に多少馴染みがあるものの、それ以外で関係することはない。しかし、独立開業されている方、企業へ転職を希望される方にとっては必要な知識であるし、社会人として簿記の知識を持っておいた方が良いものと思います。受験生であっても何か資格を取得したいという方であれば3級にチャレンジしても良いかと思います。司法書士のように法律系資格よりも実は簿記とか税理士の方が自分にあっているということに気づくかもしれません。
まとめ
冒頭にも申し上げた通り基本的には司法書士試験受験生は受験生であるうちは一つの試験に専念すべきであるし、それが合格の近道になります。
しかし、合格間近であったり、別の進路に進んだりする場合には、司法書士試験の受験経験が試験勉強という意味で他の資格試験にも役立つことと思います。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。
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