行政書士試験の正解番号に傾向があるのか?【2023年度版】

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行政書士
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択一試験で同じ番号が続くと不安になる。どうすれば良いのか。

どうもこんにちは!

試験直前期になると、模擬試験や過去問をこなしていくうえで、このような悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。

同じ回答が何回も続いたら不安になって正解を変えてしまったり、動揺して試験に集中できなくなってしまったりする方もいるのではないでしょうか。

結論としては、傾向なんかないし、仮に、あったとしても気にせず、回答すべきかと思います。

しかし、今回は、そのような不安を少しでも解消するために、行政書士試験における正解選択肢に傾向はあるのか調べてみたいと思います。

なお、調査対象は平成28年度から令和4年度の行政書士試験の択一問題です。行政書士の業務に関し必要な法令等のうち問題1から40の一部と行政書士の業務に関連する一般知識等のうち問題47から60の全部を対象としています。ただし、令和元年度の問題28「全員正解」と平成30年度の問題56「正解なし」は含めていません。

行政書士試験の正解番号は何番が多いのか?

まずは、法令と一般を合わせた全体でどの正解肢が多いのか見てみたいと思います。次の表は、各年度で各肢が正解肢となった回数をまとめたものになります。

平成28年度から令和4年までの平均では正解は⑤が多く、1試験あたり⑤は11.7です。一方で、一番少なかったのは①で10.0です。確かに、択一試験では、①に正解肢を集めてしまうと、⑤まで問題文を読まず、正解を出してしまうので、作問者としては①に正解肢をもってきたくない傾向にあるとも言われており、その考えもうなづけますが、傾向と言えるかどうかは微妙なラインのような気もします。

というのも、直近の令和4年度を見ると、法令・一般を合わせた全体で①が正解肢になったのは、12問となり、最も多くあったからです。

このことからも言えるように、傾向はあるかもしれないが、必ずしも自分が受験した年がその傾向どおりとは限らないことは理解しておくべきかと思います。

次に、法令と一般に分けてみてみましょう。

法令は⑤が多く、一般は②が多くなっています。しかし、法令で⑤が多いのは令和元年と平成30年で大幅に多くなっていることが影響しており、一般における②についても同様の傾向にあるように見えます。そのため、これを傾向とまでは言えないのかと思います。

正解番号が連続することはどれくらいあるのか?

正解番号についてよく言われることとして、正解番号が連続すると、不安になるというものがあります。

実際にどれくらい続いているのか調べてみました。

結果は次の表のとおりです。

同じ正解番号が連続した回数として2連続が少なくて平成29年度の4回、多くて令和3年度の11回でした。

3回連続は1回あるかないか程度、4回連続はまれにある程度ととらえるべきかと思います。

このことからすると、3回連続が何回も続いた場合や4回連続が発生した場合は何らかの間違いが含まれている可能性もあるので、問題をひととおり解き終わった後で見直す際に確認しても良いかもしれません。

令和4年度の傾向と令和5年度に向けた注意喚起

令和4年度の傾向としては、全体で最も多く選ばれた選択肢は1と5で12回、最も少ない選択しは3で9回でした。法令については、正解肢に選ばれた回数は、どの肢も同じ8回でした。一方、一般については1と5が最多で4回ずつ選ばれておりました。また、2連続は7回記録しているものの、3連続以上の連続回数は0回でした。

選択肢だけでみてしまうと、例年と比べても選択肢に惑わされることが少ない年だったのかと思います。これが令和5年度も同様なのか、敢えて選択肢で悩ませてくるのかわかりませんが、令和4年度の単年度過去問だけを解いて本番に臨むと、本番で急に同じ選択肢が連続してしまったり、ある特定の選択肢だけが正解肢に選ばれたりしたときに不安に感じることも多くなるかと思います。

そのためにも単年度過去問を前もって解いておくことでイレギュラーな対応にも慣れておくことをお勧めします。例えば平成29年度や平成30年度の単年度過去問を解いておくと、気づきがあるのではないかと思います。

Bitly

最後に

今回、行政書士試験の正解肢についてまとめましたが、実際のところ、明確な傾向があるとまでは言えないのかなぁというのが個人的な感想です。なので、あまり選択肢がどのくらい連続したかとか、どの選択肢に正解が多いのか気にせず、最後の調整を行っていけばよいのかと思います。

ラストスパート頑張ってください。

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